金刀比羅宮②

スピリチュアル

香川のこんぴらさん参りの続きです。

さらに本宮へ向かって進むと、またお馬が奉納されていました。

とにかく馬って大事らしい。

神様が乗ってどこへ行かれるのでしょうか。

そういえば、インドの神様たちにも乗り物がつきものだったりします。

例えば、ガンジス川の女神ガンガー(Gaṅgā, गंगा, 恒河(ごうが))の乗り物(ヴァーハナ)はワニのクンビーラや神獣のマカラ。

この日私はマカラのついたプルパのネックレスをして参拝していました。

金刀比羅宮参拝が決まる少し前、霊的な防具が欲しくてプルパ(金剛厥:密教法具の一つ)を探し求めており見つけたものでした。

プルパのデザインは様々ですが私のもとにやってきたプルパにマカラがついていたことに、水の神様である金毘羅さんとのご縁を感じます。

そろそろ神様紹介。

金刀比羅宮には本宮の他に、奥宮、摂社、末社・・・大勢の神様がお祀りされています。

祓戸社(はらえどしゃ)

瀨織津姫神(せおりつひめのかみ)・・・古事記・日本書紀には記されていないが、神道の大祓詞(おおはらえことば)に登場する神。 流れの速い瀬に坐し、罪穢れを海に流す祓いの女神とされている。

謎に包まれており、アマテラスの荒魂説や、男神であるアマテラスの妻である説など諸説ありあり。セオリツヒメの名を聞くことも近年では多くなった、もはやスピリチュアル界では堂々メジャー入り。水属性、川と覚えておけばいいのかな。

速秋津姫神(はやあきつひめのかみ)・・・勢いが速く盛んな水門の女神。速秋津日子神(はやあきつひこのかみ)とともに河と海を分担して8柱の神を生む。 水属性。

・気吹戸主神(いぶきどぬしのかみ)・・・大祓詞に登場する、海原に強風を生み出し罪穢を吹き払う神。風属性。

・速佐須良姫神(はやさすらひめのかみ)・・・一番最後に穢れを受け取り、穢れを飲み込んでしまう神。地属性。

勝手に属性を付けてしまいましたが、この四柱の神様たちはいずれも大祓詞に登場し、祓戸四神と呼ばれています。

つまりは、お祓いの神様ってことらしい。

ちょっとした家が建つくらいの敷地内にあります。ビビります。

この広い敷地で何をするのでしょうか。

さらに階段を登ります。

火雷社(ほのいかづちしゃ)

水の後は火ですとな。

火産靈神(ほむすびのかみ)・・・イザナギ、イザナミによって生まれた火の神。この神を産んだために、イザナミは焼かれて病になりお亡くなりに。火之迦具土神(ホノカグツチノカミ)とも。

・奥津比古神(おくつひこのかみ)/奥津比賣神(おくつひめのかみ)・・・穀物神とされる大年神(おおとしのかみ)と天知迦流美豆比売(あめのちかるみづひめ)の子で、日常の食べ物を煮炊きし命をつなぐ大事な竈(かまど)の神。

以上三神は、荒神(こうじん)と呼ばれ古くから信仰の対象として祀られてきた。西日本や瀬戸内海の近県に多いのだそう。三宝荒神もこの三神のこと。

・八衢比古神(やちまたひこのかみ)/八衢比賣神(やちまたひめのかみ)・・・二神をあわせて道俣神(ちまたのかみ)、すなわち道が複数に分岐する所を祀る神とする説がある。黄泉の国から帰ってきたイザナギが川で禊をした時に身に着けていた袴から生まれた。

・來名戸神(くなとのかみ)・・・黄泉の国から帰ってきたイザナギが禊をした時に川に投げ入れた杖から生まれた。

以上三神は、道を守る神、すなわち道祖神とする説があります。

外敵や悪霊(疫病)を防ぐための結界を張る意味でお祀りされているのでしょう。

金刀比羅宮HPによれば、鎮火・消防、疫病を防ぐ神と説明されていました。

旭社(あさひしゃ)

荘厳、華麗なお社です。

高さ18m。ここがゴールかと勘違いしそうになるほどご立派。

それもそのはず、お祀りされている神様たちも錚々たる面々。

ご祭神は、

天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)・・・古事記の最初に登場し、すぐいなくなる神(記述が少ない)。妙見信仰、北極星信仰とつながりが深い。

・高皇産霊神(たかみむすびのかみ)・・・アメノミナカヌシに続いてカムムスビとともに現れたとされる神。「たか」「み」は美称、「むす」は生ずる、「ひ」は霊威の意。生成力の神格化。

・神皇産霊神(かむむすびのかみ)・・・アメノミナカヌシ、タカミムスビに次いで現れたとされる神。「かむ」は神々しいの意。「むす」「ひ」とあわせて神々しく生成する力の神格化。

以上、三柱を造化三神(ぞうかさんしん)といい、高天原に最初に現れた崇高な神々であり、常に物事の中枢にあり、万物生成を司るとされています。

・伊邪那岐神(いざなぎのかみ)・・・イザナミと共に生まれ、「天沼矛」(あめのぬぼこ)を下界に向けて「こおろ、こおろ」とかき回し、オノコロ島を作り、日本列島のほとんどの島を作ってしまった。国生みの男神。

・伊邪那美神(いざなみのかみ)・・・イザナギの奥さん。イザナギと共にたくさんの神を生み出すも最後に火の神・ヒノカグツチを産んでやけどを負い、病に伏せる。死して黄泉の国へイザナギを残して旅立ってしまう。国生みの女神。

・天照大御神(あまてらすおおみかみ)・・・黄泉の国から帰ってきたイザナギが川で左目を洗ったときに生まれた神様。皇室祖神として伊勢神宮にまつられている。太陽、日の神としての性格を持つ。

・天津神(あまつかみ)・・・高天原にいる神々、または高天原から天降った神々の総称。

・国津神(くにつかみ)・・・高天原の神々に対してこの地上に出現した神々。ならびに天津神の後裔で、地上に土着して活躍する神々、また、国土の各地方の有力な神々。

・八百万神(やおよろずのかみ)・・・多くの神々。森羅万象に宿るとされているという神々の総称。

旭社に祀られているのは、みんなってことですね。

この旭社の社殿は天保8年に竣工。

華麗な彫刻による装飾は、高すぎて・・・よく見えない。

上の屋根の方には巻雲、扉や柱には人物・鳥獣・草花があしらわれているそうです。

楼上に掲揚された「降神觀」の額は、清国の翰林院侍讀探花及第王文治の筆で、同国の劉雲臺の献納とのこと。王文治は中国の文人(詩文・書画など、風雅の道に心をよせている人)であり、若い頃琉球への外交使節の補佐として来日しています。

奥宮まで行きたかったので、旭社は帰りにゆっくりとお参りさせていただきました。

旭社の右手前に水瓶があるのですが、ここでは『1円玉を水面に浮かべることができたら願いが叶う』

という1円玉運試しが行われていたようでした。

子供も大人も楽しそうに挑戦していて、神様ってこういうの多分好きよねーと思うのでした。

運試しアトラクションはここだけみたいです。

賢木門(さかきもん)

長曽我部元親により献納されますが、建築の際に一本の柱が逆さまに取り付けられてしまい、「逆木門」(さかきもん)と名付けられました。

明治12年(1879)の改築の際に、「逆」の字を嫌い「賢木門」と書くように。「賢木門」の扁額(門戸や室内などに掲げる横に長い額、つまり看板ってこと)は、有栖川宮熾仁親王殿下(ありすがわのみや たるひとしんのうでんか)の御筆。

そういえば金刀比羅宮には皇族や宮家から奉納された品々があちらこちらにたくさんあります。

好きな人はそれらを探してみても面白いかもしれません。

おっと・・忘れてはいけない狛犬さんチェック。

狛犬さん「阿」

狛犬さん「吽」

ここで震え上がるくらい怖かったんですね。

狛犬さんが。

横顔も撮っときました。

ギロリ・・

遠くまで見据えるような眼差し・・・

爪もすごいわ。これにやられたらかなわん。

足もなんかムキムキだし。

走り出したら速そう・・・

子どもたちはこれ見て泣かないんですかね。

さっき下で見た狛犬さんたちなんか・・鞠で遊んどるようにしか見えなくなってきました。

「そーれっ」

「ほいさぁーっ」

の声が聞こえてきそうな和やかさじゃないですか。

遙拝所(ようはいしょ)

本宮まであと132段。

この辺りから木々が段々と近くに感じられます。

山の中に来たぞー、と嬉しくなります。

階段もちょっと細くなった気が。

遙拝所とは、遠く離れた所から神仏などをはるかに拝むために設けられた場所。

伊勢神宮や皇陵を遙拝する所だそうです。

木漏れ日を浴びて気持ちよさそうな狛犬さんもいました。

御年神社(みとしじんじゃ)  

たぶん「みとし」で合ってると思うのですが。

手ブレで読めません。

大年神(おおとしのかみ)、御年神(みとしのかみ)、若年神(わかとしのかみ)様。

年を司る年神様たち。

お正月は年神様をお迎えする大事な行事と聞いて育ちましたが、節分の時はどうなのでしょう。

本当の新年は節分からと思って今は過ごしているのでモヤモヤしています。

事知神社(ことしりじんじゃ)

積羽八重事代主神(つみはやえことしろぬしのかみ)・・・コトシロヌシはオオクニヌシの子で、国譲りで活躍した神様の一人のはずですが、アマテラスがオオクニヌシに国を譲った時には釣りをしていたそう。どんな活躍だったのでしょうか。

因みに、事を知る神であり、託宣神。

託宣とは、神が人にのり移ったり夢に現れたりして意思を告げること。そのお告げ。神託。

本殿に上がる手前にはこんな狛犬さんもいました。

え?しっぽ、どうなってるんですか・・・「阿」

シュッとしてますね。

やはりしっぽに目が行く「吽」

狛犬だからって、たてがみをカールさせなくていいんだ、と思わせてくれます。

霊力の大きさを立ち上がる毛で表現しているとしたら恐れ多いですけどね。

本宮までにお社は他にもあるのですが載せきれないので・・・

写真も忘れていました。

手を合わせてお賽銭を入れて階段上って・・と、このゾーンは忙しいです。

次はやっと本宮です。

続く。

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